第2395回 チャンピオンズリーグ開幕(2) アウエーでリバプールと対戦するパリサンジェルマン

 7年前の東日本大震災、一昨年の平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■パリサンジェルマンは第1シード、モナコとリヨンは第3シード

 72人のフランス人選手が出場する今季のチャンピオンズリーグのグループリーグ、出場する32チームは例年通り4チームずつ8つのグループに分かれる。過去の欧州カップでの成績を指数化したクラブごとのUEFAインデックスを基本にシード分けがなされる。第1シードは前回の本連載で紹介したとおりであり、フランス勢からは悲願の欧州制覇を目指すパリサンジェルマンが入った。また、フランスから出場するモナコとリヨンは第3シードに入った。
 組み合わせ抽選の結果、パリサンジェルマンはグループC、第2シードはナポリ(イタリア)、第3シードからはリバプール(イングランド)、第4シードはレッドスター・ベオグラード(セルビア)というメンバーである。モナコはグループAで第1シードはアトレチコ・マドリッド(スペイン)、第2シードはボルシア・ドルトムント(ドイツ)、第4シードはクラブ・ブルージュ(ベルギー)と戦う。そして2季ぶりにチャンピオンズリーグに出場するリヨンはグループF、第1シードのマンチェスター・シティ、第2シードのシャフタール・ドネツク(ウクライナ)、第4シードのホッフェンハイム(ドイツ)との対戦となる。

■強豪と初戦を迎えるパリサンジェルマンとモナコ

 グループリーグは9月18日の火曜日に開幕し、グループAからDまでの8試合が行われ、1日にグループEからHまでの8試合が行われた。
 初日の18日にはパリサンジェルマンとモナコが出場するが、いずれもタフな相手との試合となった。パリサンジェルマンはアウエーでリバプール戦、モナコはホームでアトレチコ・マドリッド戦である。リバプールは第3シードではあるものの、戦力が充実し、昨季は準優勝しており、今季も優勝候補の一角である。一方、アトレチコ・マドリッドは昨季のヨーロッパリーグの優勝チームとして出場枠を獲得しているが、スペインリーグでは出場圏内の2位に入っている。

■得点力を誇るパリサンジェルマン

 やはりファンの関心はパリサンジェルマンに集中する。今季は大型の補強はイタリア人GKのジャンルイジ・ブッフォンくらいであり、チャンピオンズリーグではフランス人の若手のアルフォンス・アレオラが出場する予定であるが、欧州のタイトル獲得に近年感度もはねかえされているパリサンジェルマンにとっては貴重な経験値を積んだ選手である。ブッフォンがこれまでにチャンピオンズリーグの試合に出場した数は111試合にのぼる。今季のチャンピオンズリーグに出場する選手の中では5番目に多い数字であり、ピッチの内外からパリサンジェルマンの欧州制覇に貢献するであろう。
 またパリサンジェルマンで注目を集めるのは攻撃陣である。ネイマール、エディンソン・カバーニ、キリアン・ムバッペ、アンヘル・ディマリアというメンバーは若いムバッペを除くとこれまでのチャンピオンズリーグでの得点ランキングでカバーニが6位の32得点、ネイマールが9位の2得点、ディマリアの16位の16得点と上位に入っている。また1シーズンしか出場していないムバッペも10得点をあげており、驚異の攻撃陣であろう。<。

■昨季準優勝の原動力となったリバプールの攻撃陣

 そして相手のリバプールもパリサンジェルマン同様に前線にタレントがそろう。昨季の準優勝は攻撃陣によるところが大きい。昨季のチャンピオンズリーグの得点ランキングのトップは優勝したレアル・マドリッドのクリスチャーノ・ロナウドの15得点であるが、2位はリバプールのロベルト・フィルミーノとモハメド・サラーの10得点、4位にはリバプールのサディオ・マネとセビリア(スペイン)のウィサム・ベン・イェデルが8得点で並んでいる。フィルミーノはベンチスタートとなり、中央をダニエル・スタリッジに譲ったが、右のサラー、左のマネは先発し、パリサンジェルマンのゴールを狙うのである。(続く)

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