第2758回 2020-21チャンピオンズリーグ(13) パリサンジェルマン、アウエーでマンチェスター・ユナイテッドに勝利
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■RBライプチヒとの勝ち点争いになったパリサンジェルマン
後半戦最初の第4節、パリサンジェルマンはRBライプチヒ(ドイツ)にホームで1-0と勝利、第3節でのアウエーでの対戦とあわせて、直接対決の成績でライバルを上回ることとなった。
残り2試合でパリサンジェルマンはRBライプチヒと同等以上の勝ち点をあげれば、2位以内に入ることができる。第4節は12月2日に行われ、18時55分からバシャクシェヒル(ドイツ)-RBライプチヒ戦、21時からマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)-パリサンジェルマン戦が行われ、両チームともアウエーゲームであり、パリサンジェルマンはRBライプチヒの結果を知ってからのキックオフとなる。
■先に試合を行ったRBライプチヒ、アディショナルタイムのゴールで勝利
イスタンブールでの試合はスリリングな展開となった。最下位のバシャクシェヒルはパリサンジェルマン、RBライプチヒとの勝ち点差は3であり、この2チームとの直接対決となる残り2試合での逆転は十分に可能である。
試合はRBライプチヒが2点を先行するが、バシャクシェヒルは前半のアディショナルタイムにイルファン・カフベシが1点を返す。RBライプチヒは後半に入って66分に追加点をあげて2点差とするが、バシャクシェヒルは72分にカフベシが得点を決める。そして85分にはカフベシがゴール前20メートルの地点からFK、ハンガリー代表GKのペテル・グラーチは全く動けず、カフベシチのハットトリックで試合はタイスコアとなる。90分にはRBライプチヒのシュートがバーに嫌われる。この展開を喜んだのはパリサンジェルマンの関係者である。しかし、RBライプチヒはアディショナルタイムの92分、ユセフ・ポールセンが勝ち越しゴールを決め、勝ち点3をあげ、試合前のパリサンジェルマンにプレッシャーをかけたのである。
■パリサンジェルマンが先制、マンチェスター・ユナイテッドが追いつく
パリサンジェルマンは無人のオールドトラフォードでマンチェスター・ユナイテッドとの一戦を迎える。ホームのパルク・デ・プランスでの試合ではすでに敗れている。もし、この試合でパリサンジェルマンが負けるようだと、RBライプチヒとの勝ち点差は3であり、最終節でRBライプチヒが引き分け以上か、パリサンジェルマンが引き分け以下となれば、パリサンジェルマンは3位以下となる。また、この試合でマンチェスター・ユナイテッドが勝利すれば、首位突破をほぼ確定、引き分け以上で2位以内が確定する。このカードは過去3試合続けてアウエーチームが勝利するという珍しい結果になっている。
パリサンジェルマンの攻撃陣であるが、ネイマール、キリアン・ムバッペ、モイス・キーンの3人が並ぶ。一方のマンチェスター・ユナイテッドの1トップは昨季までパリサンジェルマンに所属していたエディンソン・カバーニである。
試合は序盤から激しくなる。開始早々にタックルを受けたネイマールがピッチに横たわる。その後もパリサンジェルマンが攻め、6分にはネイマールとムバッペのワンツーでゴール前に迫り、最後はネイマールの右足がゴールネットを揺らし先制点となる。その後もパリサンジェルマンが試合を支配したが、次第にマンチェスター・ユナイテッドも目を覚ましたかのように盛り返す。32分についにマンチェスター・ユナイテッドはマーカス・ラッシュフォードのシュートがダニーロ・ペレイラの足に当たってコースが変わってゴールに吸い込まれ、パルク・デ・プランスでの試合に続いて得点となる、追いつく。
■後半のアディショナルタイムのネイマールのゴールでパリサンジェルマンが勝利
均衡してきた試合は後半に入る。両チームとも勝ち越し点を狙い、盛んに選手交代を行うが、なかなか得点の機会は生まれない。マンチェスター・ユナイテッドは、オールドトラフォードでの欧州カップ戦ではフランス勢にこれまで10勝4分1敗、唯一の敗戦は2019年2月のパリサンジェルマン戦である。試合は後半のアディショナルタイムに入る。91分、ネイマールがマンチェスター・ユナイテッドの選手を次々に抜き去り、最後は左足でシュート、これが決勝点となり、アウエーのパリサンジェルマンが勝利したのである。(続く)