第3165回 パリサンジェルマン、今年も1回戦で敗退 (2) チャンスを逃し、先制点を奪われたパリサンジェルマン
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■第1戦と第2戦の間のリーグ戦では3連勝をしたパリサンジェルマン
パリサンジェルマンはチャンピオンズリーグの1回戦のバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)との第1戦で敗れ、公式戦で3連敗(フランスカップ、フランスリーグ、チャンピオンズリーグ)を喫する。その直後のリーグ戦のリール戦でも、終盤に勝ち越し点を許したが、追い付き、アディショナルタイムに勝ち越すという薄氷の勝利であった。
そして迎えたアウエーでのマルセイユ戦、下馬評ではマルセイユの11シーズンぶりのホーム勝利という予想であったが、前回紹介した通り3-0と完勝する。
バイエルン・ミュンヘンとの第2戦の前の最後の試合は3月4日、パルク・デ・プランスでのナント戦である。この試合もリオネル・メッシとキリアン・ムバッペの2トップで臨んだが、12分にメッシが先制点をあげ、17分にはオウンゴールで差を広げる。ところが前半の内に追いつかれてしまい、2-2のタイスコアで後半を迎えるが、後半にダニーロ・ペレイラが勝ち越し点をあげ、後半アディショナルタイムにはムバッペがゴールをあげて、4-2と勝利する。結局、バイエルン・ミュンヘンとの2試合の間に行われた試合は3戦全勝であった。
■首位争いでボルシア・ドルトムントに並ばれたバイエルン・ミュンヘン
一方のバイエルン・ミュンヘンであるが、パリサンジェルマンとの第1戦直後のリーグ戦ではアウエーでボルシア・メンヘングランドバッハに2-3と敗れる。首位をキープしてきたバイエルン・ミュンヘンであるが、ここで2位のボルシア・ドルトムントと勝ち点で並ばれる。その後の2試合はバイエルン・ミュンヘンもボルシア・ドルトムントも連勝し、勝ち点で並んだまま、バイエルン・ミュンヘンはパリサンジェルマンとの第2戦を迎えることとなった。
■ビティーニャのシュートをスライディングで防いだマタイス・デリフト
そして3月8日、バイエルン・ミュンヘンの本拠地、アリアンツ・アリーナ、パリサンジェルマンの先発メンバーはGKにジャンルイジ・ドンナルンマ、DFは3バックで右からダニーロ・ペレイラ、セルヒオ・ラモス、マルキーニョス、MFはワイドの位置に右はアクラフ・ハキミ、左はヌーノ・メンデス、MFはビティーニャ、マルコ・ベラッティ、ファビアン・ルイス、FWは2トップで右にリオネル・メッシ、左にキリアン・ムバッペという陣容である。3週間前の第1戦で負傷したハキミがこの試合から復帰したが、この3週間の間にプレスネル・キンペンベとネイマールが今季断念という長期離脱となった。
パリサンジェルマンのキックオフで始まった試合、立ち上がりはパリサンジェルマンが優勢に試合を展開したが、バイエルン・ミュンヘンの守備でのビッグプレーが試合の流れを変えた。25分には左サイドをパリサンジェルマンが崩し、最後はメッシがシュートしたが、これをデービスが体を張り、GKのヤン・ゾマーがキャッチする。38分にはバイエルン・ミュンヘンが自陣ゴール前でパスを回していたところ、ゾマーからビティーニャが奪い、無人のゴールへ蹴り込んだが、ここは走り込んできたマタイス・デリフトがスライディングでクリアする。
■エリック・シュポ・モティン、オフサイドのノーゴールの後に先制点を決める
デリフトのビッグプレーが試合の流れを変え、後半はバイエルン・ミュンヘンが主導権を握る。バイエルン・ミュンヘンは、52分には左サイドから攻め込む。ジャマル・ムジアラからのクロスをエリック・シュポ・モティンが決めるが、トーマス・ミューラーがプレーに関与しており、オフサイドとなる。救われた形となったパリサンジェルマンであるが、61分に守備の乱れから得点を奪われた。自陣ペナルティエリア内でのパスに対し、バイエルン・ミュンヘンがプレスをかける。オフサイドで得点を取り消してしまったミューラーがベラッティからボールを奪う。ミューラーはレオン・ゴレツカにつなぎ、ゴレツカからのラストパスを受けたシュポ・モティンがゴールを決めたのである。(続く)