第3359回 パリサンジェルマン、バルセロナに大逆転(3) 第2戦も先制点を許す

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■第1戦と先発メンバーを3人変更したパリサンジェルマン

 1点差で敗れたホームでの第1戦を受けて、バルセロナ(スペイン)に乗り込んできたパリサンジェルマン、第2戦の会場はカンプノウではなく、モンジュイックにあるバルセロナオリンピックのメイン会場であるリュイス・コンパニス競技場である。
 さて、白いユニフォームに身を包んだパリサンジェルマンの先発メンバーを紹介しよう。GKはジャンルイジ・ドンナルンマ、DFは右からアクラフ・ハキミ、マルキーニョス、ルカ・エルナンデス、ヌーノ・メンデス、MFは右からウォーレン・ザイール・エメリ、ビティーニャ、ファビアン・ルイス、FWは右からウスマン・デンベレ、キリアン・ムバッペ、ブラッドリー・バルコラという陣容である。
 第1戦は出場停止だったハキムが戻り、マルキーニョスが本来のストッパーの位置に戻り、20歳のルーカス・ベラウドはベンチに回った。中盤は李康仁に代わりザイール・エメリが入る。攻撃陣は第1戦で不発だったムバッペがマルコ・アセンシオに代わって中央に入り、左サイドにはバルコラが入る。

■出場停止の1人だけを入れ替えたバルセロナ

 臙脂と紺のファーストユニフォームに身を包んだバルセロナは、4-3-3システムを堅持、GKはマルク・アンドレ・テアシュテーゲン、DFは右からジュール・クンデ、ロナウド・アラウホ、パウ・クバルシ、ジョアン・カンセロ、MFは低い位置にフレンキー・デヨング、イルカイ・ギュンドアン、高いトップ下にペドリ、FWはラミン・ヤマル、ロベルト・レバンドフスキ、ラフィーニャというメンバーである。バルセロナはDFのアンドレアス・クリステンセンとMFのセルジ・ロベルトが出場停止となっている。6日前のパリでの試合との先発メンバーの変更は出場停止のセルジ・ロベルトに代わってペドリが起用されただけである。
 クンデはパリでの第1戦では右サイドDFを守り、相対する左サイドのFWのムバッペを完封した。第1戦では得点もアシストも記録することができなかったムバッペが中央に回ったのは同じフランス代表のクンデのマークを避けるためとも考えられるが、第1戦でムバッペが務めていた左サイドのFWにバルコラが入った。結果的にこの采配が的中することになる。

■立ち上がりから攻め、バルセロナを押し込んだパリサンジェルマン

 キックオフ前にはかつてパリサンジェルマンに所属していたハビエル・パストーレがピッチの上に現れる。パリサンジェルマンのムバッペのキックオフで試合が始まった。パリサンジェルマンは立ち上がりから動きがよく、特に右サイドのハキミ、ザイール・エメリという第1戦では先発しなかった2人がデンベレにボールを供給し、積極的に攻め、バルセロナに対して押し込む。通算得点で1点リードし、ホームで戦っているバルセロナは、ブロックを組んでパリサンジェルマンの攻撃を受け止め、押し込まれていても自信を持ってプレーを続け、スピードとテクニックのあるヤマルにボールを持たせる。
 先にCKのチャンスを獲得したのはキックオフから攻め込んでいたパリサンジェルマンであった。デンベレのキックに対し、バルセロナはCFのレバンドフスキがヘディングでクリアする。昨季までバルセロナに所属していたデンベレは激しいブーイングを浴びたが、懸命にプレーし、ハキムやザイール・エメリから供給されたボールを中央のムバッペにつなごうとする。

■12分にラフィーニャのゴールでバルセロナが先制

 しかし、先制点はバルセロナであった。12分にバルセロナは最終ラインのアラウホが右サイドのヤマルにボールを託す。ヤマルはパリサンジェルマンの左サイドDFのヌーノ・メンデスを完全に抜き去ってゴールライン直前からマイナスのラストパスを中央に送る。ニアサイドに飛び込んできたのがラフィーニャであった。ラフィーニャはマークしていたハキミと競り合いながらもシュート、これにはドンナルンマも届かず、パリでの第1戦に続き、バルセロナが先制したのである。(続く)

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