第3507回 チャンピオンズリーグのプレーオフ (1) プレーオフの組み合わせ抽選
平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。
■総合順位9位から24位のチームが争うプレーオフ
今季から新方式となったチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグ、従来は年内に終わっていたグループリーグがリーグフェーズとなって1月まで行われ、2月にはプレーオフが行われる。
プレーオフはホームアンドアウエー方式、これまでもヨーロッパリーグでは行われてきたが、今季からチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグで導入される。昨季まではグループリーグで上位半分となる4チーム中の2位までに入れば、プレーオフではなく本戦ストレートインとなっていたが、今季は36チーム中上位8チームに入らなければ決勝トーナメントに直接参戦することができなった。昨年までであれば2位通過となったチームもプレーオフから頂点を目指すことになる。
■フランス勢はパリサンジェルマン、モナコ、ブレストがプレーオフに出場
今季のチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグのリーグフェーズにはフランスから6チームが出場したが、8位以内となって決勝トーナメントに直接進出したのはチャンピオンズリーグについてはリール(全体順位7位)、プレーオフにシード付きで出場するのがパリサンジェルマン(15位)、シードなしで出場するのがモナコ(17位)とブレスト(18位)である。一方、ヨーロッパリーグはリヨン(6位)は決勝トーナメントに進出したが、ニースは35位に沈み、フランス勢で唯一敗退した。 この結果、フランス勢で2月のプレーオフを戦うのはチャンピオンズリーグのパリサンジェルマン、モナコ、ブレストの3チームである。
■リーグフェーズの成績がプレーオフの対戦相手に反映される仕組み
プレーオフはリーグフェーズの全体順位が9位から16位までのチームがシード、17位から24位までのチームがノンシードとなり、シードのチームとノンシードのチームが対戦する。ノンシードのホームで第1戦が2月11日または12日に行われ、その翌週の半ばに第2戦が第1シードのホームで行われる。
組み合わせ抽選会はリーグフェーズが終了した翌々日の1月31日に行われた。ここでプレーオフに出場するチームを紹介しよう。シードは9位のアタランタ(イタリア)、10位のボルシア・ドルトムント(ドイツ)、11位のレアル・マドリッド(スペイン)、13位のACミラン(イタリア)、14位のPSVアイントホーフェン(オランダ)、15位のパリサンジェルマン、16位のベンフィカ(ポルトガル)、ノンシードは17位のモナコ、18位のブレスト、19位のフェイエノールト(オランダ)、20位のユベントス(イタリア)、21位のセルチック・グラスゴー(スコットランド)、22位のマンチェスター・シティ(イングランド)、23位のスポルティング(ポルトガル)、しんがりはクラブ・ブルージュ(ベルギー)である。
プレーオフの抽選も単純にシードとノンシードのチームが対戦するわけではない。リーグフェーズの成績によって対戦相手が決まってくる。同じシードであっても、最上位の9位と10位のチームはノンシードの最下位の23位か24位のチームと対戦することになる。すなわちリーグフェーズの成績が良ければよいほど楽な組み合わせになる。また、決勝トーナメントでは同一リーグのチームもありうる。
■パリサンジェルマンはブレストとのフランス勢対決、モナコはベンフィカと対戦
シードに入ったパリサンジェルマンであるが、その順位は最下位に近い15位、ノンシードの最上位のチームと対戦することになるが、17位はモナコ、18位はブレストと、フランス勢と対戦することになった。抽選の結果、パリサンジェルマンはブレストと対戦し、16位のベンフィカがモナコと対戦することになった。
それ以外の組み合わせはアタランタ-クラブ・ブルージュ、レアル・マドリッド-マンチェスター・シティ、PSVアイントホーフェン-ユベントス、ACミラン-フェイエノールト、バイエルン・ミュンヘン-セルチック・グラスゴー、ボルシア・ドルトムント-スポルティングとなったのである。(続く)