第3405回 スペインに力負け、決勝進出ならず(2) ジョージアとドイツを下したスペイン

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■本大会初出場となるジョージア

 大会屈指の厳しいグループBで、スペインはクロアチア、イタリア、アルバニアを次々と下し、唯一の3戦全勝で決勝トーナメントに進出した。グループリーグを首位で突破した6チームのうち4チームは3位通過のチームと1回戦で対戦する。スペインはグループFの3位チームのジョージアと対戦する。ジョージアは欧州選手権、ワールドカップを通じて初めての本大会である。このジョージアは予選でもグループ4位であったが、2022年から23年にかけて行われていたUEFAネーションズリーグのリーグCのグループ4で首位となったため、プレーオフ出場の権利を得た。プレーオフは1回戦制で行われ、ジョージはホームのトビシリで行われた準決勝でルクセンブルクと対戦し、2-0と下し、決勝の相手は優勝経験もあるギリシャであった。決勝もトビシリで行われ、延長戦を戦っても両チーム無得点であったため、PK戦となる。先蹴のジョージアは1人失敗、ギリシャは2人失敗し、ジョージアのサッカーは歴史を作ったのである。

■ポルトガルに勝利、決勝トーナメント進出

 しかし、そのジョージアもドイツ入りし、トルコに1-3と敗れ、チェコと1-1の引き分けに終わり、欧州のトップレベルとの差を痛感した。しかし、最終戦では歴史的な試合を演じた。相手はすでに決勝トーナメント進出を決めているポルトガル、ジョージアが2点差で敗れたトルコに3-0と勝利している。ポルトガルは決勝トーナメントを考慮し、メンバーを一部変更したものの、ジョージアは初出場に沸くファンが大挙し、ポルトガル相手に感動的な試合を演じた。開始早々にイタリアのナポリで活躍するクビチャ・クバラツヘリアが先制点、その後も試合の主導権を握り、後半に入っても57分にPKで追加点、ジョージアはポルトガル相手に2-0と勝利した。グループリーグで唯一第1シードの国に2点差で勝利したジョージアは3位になる。このグループが試合消化の日程が一番遅かったため、グループAで3位のハンガリーを抜いて決勝トーナメントに進出したのである。

■勢いに乗るジョージアに対し、スペインが逆転勝利

 スペインはジョージアと決勝トーナメント1回戦で対戦、前半の18分、スペインはロビン・ルノルマンが痛恨のオウンゴールでジョージアに先行を許し、ポルトガルに続いてスペインもジョージアの勢いにのまれるかと思われた。しかし、39分にスペインは司令塔のロドリが同点ゴールをあげて、ハーフタイムを迎える。後半は51分にファビアン・ルイスが勝ち越し点をあげると、75分にはニコ・ウィリアムズが追加点、さらに83分にはダニ・オルモが得点をあげ、4-1で準々決勝進出を決めたのである。

■開催国ドイツとの好ゲームを最後の最後で制したスペイン

 そして準々決勝の相手は開催国のドイツである。近年の主要大会では結果を残していないが、この1年間でフランスはドイツと2戦2敗、実力のあることは事実である。今大会も開催国としての意地を見せ、グループリーグは首位突破し、決勝トーナメント1回戦もデンマークに完勝、2大会ぶりの準々決勝進出である。
 2年前のワールドカップではグループリーグでの対戦となったが、準々決勝屈指の好カードとなった。試合はその予想通りの好ゲームとなり、激しい試合となった。スペインはジョージア戦と同じ先発メンバーで臨んだが、開始間もない8分にペドリが負傷退場、ダニ・オルモがピッチに入る。前半は両チームとも好機をつかむものの、得点をあげるには至らず、ハーフタイムを迎える。
 先手を取ったのはスペインであった。後半に入って51分、ラミン・ヤマルからのパスをゴールに叩き込んだのはダニ・オルモであった。このままスペインが勝利かと思われたが、89分に同点ゴールを入れたのは後半開始時に投入されたフロリアン・ビルツであった。
 延長戦に入るとドイツが試合を支配した。逆転ゴールには至らず、PK戦かと思われたが、119分にダニ・オルモのクロスをヘディングで決めたのはミケル・メリノであった。
 スペインが開催国ドイツを下し、準決勝に進出したのである。(続く)

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