第3524回 UEFAネーションズリーグ準々決勝(1) クロアチアと対戦するフランス
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■大会方式を試行錯誤するUEFAネーションズリーグ
前回までの本連載ではチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグというクラブチームの欧州一を争う大会の決勝トーナメント1回戦の模様を紹介した。クラブのノックアウト方式は2月から始まったが、3月下旬から代表チームのノックアウト方式の戦いが始まった。それが今回から紹介するUEFAネーションズリーグである。2018年に始まったこの大会も4回目を迎えた。ワールドカップ、欧州選手権ならびにその予選の合間を縫って行われるこの大会は毎回試行錯誤を重ね、大会方式を変更してきた。
■ホームアンドアウエー方式の準々決勝が導入
今大会の変更点はいくつかあるが、最も大きなものはグループリーグを終えた後の決勝トーナメントに相当するファイナルラウンドに準々決勝が加わったことである。これまでの大会では最上位のリーグAについては、グループリーグで首位のチームだけがファイナルラウンドに進み、ファイナルラウンドは4チームがセントラル開催で準決勝と決勝、3位決定戦を行ってきた。今大会はグループリーグで上位2チームがファイナルラウンドに進出し、8チームによるファイナルラウンドは3月の準々決勝から始まり、その勝者4チームが6月にセントラル方式で行われる。準決勝以降はこれまでと同じであるが、準々決勝はホームアンドアウエーで行われる。すなわち、これまでのUEFAネーションズリーグだけではなく、ワールドカップや欧州選手権でもなかったホームアンドアウエーのノックアウト方式が導入されたのである。ワールドカップや欧州選手権でもなかったと書いたが、これらの予選の最後のプレーオフはホームアンドアウエーのノックアウト形式で行われる。そのプレーオフと似ているが、大きな違いはワールドカップや欧州選手権のプレーオフが最後の椅子を争うものであるのに対し、今回のUEFAネーションズリーグの準々決勝はトップの8チームが出場し、本大会の興奮とレベルを自国ファンは地元で体験できるのである。
■グループ3位チームは入替戦に臨む新方式
さて、グループリーグでのフランスの戦いについては本連載で紹介したが、グループリーグ最終戦を前に2位以内を確定していたイタリアとフランスはミラノで対戦した。フランスが3-1と勝利してイタリアと勝ち点で並び、総得失点差で首位になったのである。
準々決勝は各グループの首位突破チームと2位突破チームが対戦するが、ここで各グループの戦いと準々決勝進出チームを紹介しよう。
グループ1は前回大会は勝ち点1差で首位を逃したポルトガルが4勝2分と無敗で首位となった。2位に入ったのは前回大会でファイナルラウンドに進み、3位になったクロアチアが勝ち点8で入った。クロアチアに勝ち点で1及ばなかったスコットランドは3位、リーグBのグループ2位チームとの入替戦が待っている。そして1勝1分4敗で4位のポーランドはリーグBへの自動降格となる。今大会の変更点はファイナルラウンドに進出するチームが1チームから2チームに増えただけではなく、グループ3位のチームがリーグBとの入替戦に臨むことも大きい。この大会規定が前回大会で採用されていたならば、グループ3位のフランスは入替戦を戦うところであった。
■フランスは準々決勝でクロアチアと対戦
グループ2はフランスが所属しており、本連載ではしばしば紹介したが、首位のフランスと2位のイタリアは勝ち点、直接対決の成績で並び、総得失点差の勝負となり、フランスがわずか1ポイント差で首位、ミラノでのフランスとの直接対決で2点差で敗れたイタリアは2位にとどまった。不振だったのがベルギーで、1勝1分4敗で勝ち点4でイスラエルと並んだ。直接対決の結果でベルギーが3位に入った。
グループ3はドイツが4勝2分と無敗で1位、オランダが勝ち点9で2位、ハンガリーが3位、ボスニア・ヘルツェゴビナは最下位だった。
グループ4のスペインは出場国中最多の勝ち点16で首位、2位はデンマーク、3位がセルビア、最下位がスイスとなった。
準々決勝の組み合わせはポルトガル-デンマーク、フランス-クロアチア、ドイツ-イタリア、スペイン-オランダとなったのである。(続く)