第2752回 2020-21チャンピオンズリーグ(7) パリサンジェルマンもRBライプチヒに敗れる

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■8月18日に対戦したばかりのRBライプチヒと再戦

 前回の本連載ではチャンピオンズリーグのグループリーグの第3節でマルセイユとレンヌが敗れたことを紹介した。第4シードの両チームは前半戦を終えたところでいずれも最下位である。
 レンヌと同じ11月4日の21時にグループHのパリサンジェルマンはRBライプチヒ(ドイツ)と対戦する。昨季とは言っても8月18日にチャンピオンズリーグの準決勝で対戦したばかり、2月半ぶりの再戦となる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりこれだけシーズンをまたいでの対戦間隔が短いことは珍しいであろう。ポルトガルのリスボンでは3-0とパリサンジェルマンが完勝したが、今回の対戦はまずライプチヒで始まる。RBライプチヒもここまでの成績は1勝1敗でパリサンジェルマンと同じである。

■フランス代表入りを果たしたダヨ・ウパメカノ

 パリサンジェルマンは第2節でトルコのバシャクシェヒルに勝利した直後の終末には国内リーグ戦でナントにも勝利し、リーグ戦では首位である。一方のRBライプチヒは、第2節でイングランドのマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)に0-5と敗れた次の国内リーグ戦ではボルシア・メンヘングランドバッハにも0-1と敗れている。この連敗を受けてRBライプチヒのユリアン・ナーゲルスマン監督は守備陣を変更した。マンチェスター・ユナイテッド戦は4バック、ボルシア・メンヘングランドバッハ戦は5バック、そしてこのパリサンジェルマン戦は3バックと入れ替えた。
 しかし、常に守備の中心としてこれら3試合に先発しているのがダヨ・ウパメカノである。8月の対戦時にも注目選手として紹介しているが、10月末に22歳になったばかりの逸材であり、この2月半の間にフランス代表にデビューし、3試合に出場している。
 パリサンジェルマンにとって気がかりなのは負傷者が続出していることである。ネイマール、キリアン・ムバッペ、マルコ・ベラッティ、ユリアン・ドラクスラー、マウロ・イカルディなどがベンチからも外れ、攻撃陣は中央にモイス・キーン、右にアンヘル・ディマリア、左にパブロ・サラビアとなった。

■先制点を決めたアンヘル・ディマリア、PKを失敗する

 そして試合は大荒れの展開となった。先制点はアウエーのパリサンジェルマン、6分にキーンが相手ボールをインターセプトし、ディマリアが先制点をあげた。ここまでは代役の攻撃陣が成功したかに見えた。しかし、16分にサラビアがキーンにクロスを上げる。キーンのシュートがウパメカノの手にあたる。これでパリサンジェルマンにPKが与えられる。ここでキッカーは先制点をあげたディマリア。しかしディマリアが左足で蹴ったPKはRBライプチヒのGKペテル・グラーチに簡単に止められてしまう。前日のマルセイユのディミトリ・パイエに次いでフランス勢はPKを失敗した。汚名返上とばかりに38分にディマリアはシュートを決めるが、これはオフサイドでノーゴールとなる。

■PKで逆転を喫し、退場者が2人出たパリサンジェルマンに勝機なし

 一方、RBライプチヒはフランス人のクリストファー・ヌクンクが右足で強烈なシュートを決めて同点に追いつく。
 前半の前半はパリサンジェルマン、後半はRBライプチヒの時間帯であったが、トータルでは五分だったが、エンドの変わった後半、57分に勝ち越し点をあげたのはRBライプチヒであった。VARの結果、プレスネル・キンペンベのハンドで得たPKをエミール・フォルスベリが決めて、逆転する。キンペンベは大逆転を喫した2019年3月のマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)戦に次ぐパネルティエリア内のハンドである。
 追う立場となったパリサンジェルマンであるが、69分にイドリサ・ゲイエが2回目の警告で退場となる。さらに後半のアディショナルタイムの95分にはキンペンベも2枚目のイエローカードを突き付けられ、退場となる。チャンスをつぶし、退場者を重ねたパリサンジェルマンに勝機はなく、1-2と敗れて前半戦1勝2敗、グループ3位で折り返したのである。(続く)

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