第2761回 2020-21ヨーロッパリーグ(1) リールとニースがグループリーグに出場
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■リーグ4位リール、5位ニース、6位スタッド・ド・ランスが参戦
チャンピオンズリーグにはフランスからパリサンジェルマン、マルセイユ、レンヌの3チームが出場したが、決勝トーナメントに進出したのはパリサンジェルマンだけで、マルセイユとレンヌはグループリーグで最下位に終わり、敗退した。
今回からはもう1つの欧州カップであるヨーロッパリーグのフランス勢について紹介しよう。
フランスからヨーロッパリーグに出場したのは昨季リーグ4位のリールと5位のニースが本戦から出場し、6位のスタッド・ド・ランスが予備戦2回戦から出場した。
■第1回と第2回のチャンピオンズカップで準優勝したスタッド・ド・ランス
リールとニースは近年の欧州カップにしばしば出場しているが、スタッド・ド・ランスは古豪復活である。スタッド・ド・ランスは1957-58シーズンに行われた第1回のチャンピオンズカップ（チャンピオンズリーグの前身）に出場し、決勝でレアル・マドリッド（スペイン）に敗れているが、第2回大会も同じく決勝に進出し、レアル・マドリッドに屈した。スタッド・ド・ランスの欧州での挑戦は続き、1960-61シーズン、1962-63シーズンにもチャンピオンズカップに出場し、いずれも1回戦を突破している。しかしながら、その後、スタッド・ド・ランスはチャンピオンズリーグだけではなく、カップウィナーズカップ、UEFAカップにも出場することはなく、現在に至っている。
■58年ぶりにヨーロッパの舞台に立ったスタッド・ド・ランス
そして最後のチャンピオンズカップから58年、カップウィナーズカップとUEFAカップの後継大会となるヨーロッパリーグに予備戦からとはいえ出場することになったのである。
予備戦2回戦にはいわゆる欧州五大リーグからはトットナム・ホットスパー（イングランド）、ACミラン（イタリア）、グラナダ（スペイン）、ウォルフスブルク（ドイツ）という欧州でも常連のチームが並んでいる。
シード制が存在するためスタッド・ド・ランスはこれらのチームとは対戦せず、昨季スイスリーグ4位のセルベット・ジュネーブと対戦した。1回戦制で9月17日にジュネーブで行われた試合、スタッド・ド・ランスは序盤の得点を守り切り、予備戦3回戦に進出した。
その翌週の24日、予備戦3回戦ではハンガリーのフェヘールバールと対戦する。昨季のハンガリーリーグの準優勝チームであるが、このフェヘールバールは2年前までビデオトーンという名称で活躍していたチームである。UEFAカップで準優勝経験もある。
予備戦3回戦も1回戦制であり、ハンガリーでの試合となる。90分を終えたところで両チーム無得点のため、延長戦に入る。延長戦でも決着がつかず、PK戦でプレーオフ出場を争うことになったが、スタッド・ド・ランスは1－4で敗れ、本大会出場はならなかった。スタッド・ド・ランス同様に予備戦2回戦から出場した他の欧州五大リーグのチームはすべて予備戦3回戦を勝ち抜き、ウォルフスブルク以外の3チームはプレーオフも勝利して本戦に出場している。
■第4シードに甘んじたリールとニース
結局、フランス勢はリールとニースのみがグループリーグに出場、グループリーグには48チームが出場するが、もともと本戦出場が決まっているチーム、予備選を勝ち抜いてきたチームだけではなく、チャンピオンズリーグのプレーオフで敗れたチームも出場するため、イングランド、スペイン、イタリア、ベルギー、オランダ、オーストリアから3チームが出場する。
フランス勢は2チームとも最下位の第4シードとなる。リールはグループHで第1シードのセルチック・グラスゴー（スコットランド）、第2シードのスパルタ・プラハ（チェコ）、第3シードのACミランと対戦する。ニースはグループCに入り、第1シードのバイエル・レバークーゼン（ドイツ）、第2シードのスラビア・プラハ（チェコ）、第3シードのベエルシェバ（イスラエル）が待ち受けているのである。（続く）
