第2891回 第2節で勝利を目指すフランス勢(1) 国内リーグで好調なパリサンジェルマン、連勝したリール

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■リーグ戦8連勝、独走態勢にあるパリサンジェルマン

 チャンピオンズリーグの第1節では第4シードのチームと対戦しながら、引き分けてしまったフランス勢のリールとパリサンジェルマン、9月の末には第2節を迎えることになる。
 第2節はグループAのパリサンジェルマンが9月28日にホームでマンチェスター・シティ(イングランド)、グループGのリールが29日にアウエーでレッドブルザルツブルク(オーストリア)と対戦する。
 第1節と第2節の間にフランスリーグは3試合行われ、パリサンジェルマンはリヨン、メッス、モンペリエに3連勝し、リーグ戦では8戦全勝、勝ち点を24に伸ばしている。2位のRCランスとはこの時点で勝ち点の差は9、早くも独走態勢にある。

■リヨン戦でもMNMトリオが先発、ライバルを下す

 クラブ・ブルージュ(ベルギー)戦では新加入のリオネル・メッシが初先発し、キリアン・ムバッペ、ネイマールとMNMと呼ばれるトリオを結成した。クラブ・ブルージュとは引き分けてしまったが、その直後のリーグ戦のリヨン戦では、クラブ・ブルージュ戦の後半で負傷退場したムバッペも復活、再びメッシ、ネイマールと攻撃陣を構成し、強敵に2-1で勝利した。続くアウエーのメッス戦はメッシはメンバーから外れたが、新加入のアクラフ・ハキミが前後半に1点ずつ得点をあげ、勝利の立役者となった。マンチェスター・シティ戦の直前に行われたモンペリエ戦はネイマール、ムバッペ、アンヘル・ディマリアが攻撃陣を構成、イドリッサ・グイエが先制点、そして試合終了間際に交代出場したユルゲン・ドラクスラーが追加点をあげ、好調を維持して第2節を迎える。

■北部ダービーでサポーター同士が衝突、以後連勝したリール

 昨季リーグチャンピオンのリールは、ヴォルフスブルク(ドイツ)と引き分けた4日後はリーグ戦でRCランスとアウエーで対戦した。このカードは北部ダービーと言われ、フランスを代表するダービーマッチの1つである。両チームは古くは炭鉱で栄えた地区にあり、40キロメートルしか離れていない。炭鉱を支えた東欧などからの移民はサッカーに対する熱量が高い。北部ダービーは大都市同士のチーム同士のダービーマッチであるパリサンジェルマン-マルセイユ戦やパリサンジェルマン-リヨン戦とは趣を異にする。昨年はホーム、アウエーとも無観客であり、久しぶりに観客を入れてのダービーマッチとなった。試合前から両チームのサポーターが小競り合いを起こし、両チーム無得点で迎えたハーフタイムにホームのRCランスのサポーターがピッチに乱入、両チームのサポーター同士の衝突はCRSと言われる機動隊が出動してようやく鎮圧し、数人が負傷し、逮捕者もでて、後半のキックオフが30分以上遅れることとなった。試合はRCランスが後半に1点をあげて勝利したが、RCランスは2試合無観客試合の処分、そしてアウエーチームのリールは次のアウエーゲームのストラスブール戦のアウエー用の駐車場の使用禁止という処分が下ったのである。
 ただ、リールはこの北部ダービーの敗戦が厄落としとなったのか、続く22日のリーグ戦第7節のスタッド・ド・ランス戦は2-1と勝利、そして25日の第8節のストラスブール戦はカナダ代表のジョナサン・デイビッドの2ゴールで2-1と競り勝つ。今季初めてのアウエーでの勝利、そして連勝で、チャンピオンズリーグでの初めてのアウエーゲームを迎えることになる。

■第1戦で大勝したマンチェスター・シティ、引き分けたレッドブル・ザルツブルク

 さて、フランス勢の第2節の相手であるが、マンチェスター・シティは第1節ではドイツのRBライプチヒとホームで対戦、6-3というスコアで勝利している。なお、この試合で、イングランド史上最高の移籍金でアストン・ビラから移籍してきたジャック・グリーリッシュが4点目を決めている。また敗れたRBライプチヒはフランス人でパリサンジェルマンで育ったクリストファー・ヌクンクがハットトリックで対抗した。
 リールが対戦するレッドブル・ザルツブルクは第2シードのセビリア(スペイン)とアウエーで対戦、先制したが、追い付かれ、アウエーで貴重な勝ち点1を獲得、グループGは4チームが勝ち点1で並び、第2節を迎えるのである。(続く)

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