第3152回 パリサンジェルマン、バイエルン・ミュンヘンに先勝を許す (2) 注目を集めた両チームの先発メンバー

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■上位陣との対戦成績の悪いパリサンジェルマン、2位に肉薄されたバイエルン・ミュンヘン

 バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)との試合前にフランスカップでマルセイユに敗れ、リーグ戦でモナコに敗れたパリサンジェルマン、またMで始まる強豪チームとの対戦となる。リーグ戦では首位にいるパリサンジェルマンであるが、今季の特徴として上位陣相手の成績が振るわない。ここまで17勝3分3敗と23試合で勝ちを逃したのは6試合であるが、そのうち4試合は相手が5位以内のチームである。上位陣との対戦に限定すれば五分の成績に過ぎない。
 対するバイエルン・ミュンヘンの所属するドイツはリーグ戦は1月20日に再開されたが、首位のバイエルン・ミュンヘンは再開後3試合連続引き分け、その後は連勝したが、再開後5連勝のウニオン・ベルリンに勝ち点1差に迫られている。

■国内外で今季1敗しかしていないバイエルン・ミュンヘン

 ただ、バイエルン・ミュンヘンは、ドイツカップでも勝ち進み、チャンピオンズリーグのグループリーグでもバルセロナ(スペイン)、インテル・ミラノ(イタリア)、プルゼニ(チェコ)相手にホーム、アウエーとも全勝、今季は国内外で黒星は9月のリーグ戦のアウクスブルク戦のみとこれまでの戦いは安定している。

■マルセイユ戦、モナコ戦と選手を入れ替え続けているパリサンジェルマン

 パリサンジェルマンの先発メンバーはGKにジャンルイジ・ドンナルンマ、DFは4バックで右からアクラフ・ハキミ、マルキーニョス、セルヒオ・ラモス、ヌーノ・メンデス、MFは4人、右からウォーレン・ザイール・エメリ、マルコ・ベラッティ、ダニーロ・ペレイラ、カルロス・ソレール、FWはリオネル・メッシとネイマールの2トップである。 2月初めのモンペリエ戦で負傷したキリアン・ムバッペはベンチ入りしたが、先発には名を連ねなかった。また16歳のザイール・エメリはチャンピオンズリーグの決勝トーナメントの最年少出場記録を更新した。
 1週間前のマルセイユ戦と比較すると、MFの4人がすべて入れ替わっているが、GK、DFの4人、FWの2人の合計7人は同じメンバーである。また3日前のモナコ戦と比較するとGKのドンナルンマは変わらないが、DFはマルキーニョスのみが連続して出場、MFとFWではザイール・エメリ、ダニーロ・ペレイラ、カルロス・ソレール、ネイマールが連続して先発し、合計6人が連戦となる。3試合連続の先発はドンナルンマ、マルキーニョス、ネイマールの3人である。難敵との3連戦にクリストフ・ガルティエ監督も選手起用に悩んだであろうが、バイエルン・ミュンヘン戦がベストメンバーであることは間違いない。

■トーマス・ミューラーをベンチスタートさせたバイエルン・ミュンヘン

 一方のバイエルン・ミュンヘンはGKはヤン・ゾマー、DFは3バック、右からバンジャマン・パバール、ダヨ・ウパメカノ、マタイス・デリフト、MFは右からジョアン・カンセロ、ジョシュア・キミッヒ、レオン・ゴレツカ、キングスレー・コマン、FWは中央にエリック・シュポ・モティン、右にレロイ・サネ、左にジャマル・ムジアラというメンバーである。GKのマヌエル・ノイアーが負傷して離脱、そして驚きはトーマス・ミューラーをベンチスタートさせたことであろう。バイエルン・ミュンヘンは3日前にリーグ戦でボーフムと対戦したが、ボーフム戦で先発しなかったのはキミッヒとコマンだけで、それ以外の9人は連続して先発している。
 バイエルン・ミュンヘンもアウエーでの1戦にかける思いは強いであろう。昨年のチャンピオンズリーグでは準々決勝のビジャレアル戦、第1戦をアウエーで0-1と落とし、ホームでは引き分けに終わり敗退している。また1回戦も第1戦がアウエーであり、ザルツブルクと1-1のドロー、ホームの第2戦で大勝して勝ち進んだものの、アウエーの第1戦では良い成績を残していない。相手がパリサンジェルマンであっても先勝を狙っているのである。(続く)

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