第3433回 新方式のチャンピオンズリーグ開幕(1) リーグフェーズの組み合わせ決定

 平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■フランスから4チームが参戦するチャンピオンズリーグのリーグフェーズ

 欧州カップは今年度から新方式になったことは第3425回と第3426回の本連載で紹介した。チャンピオンズリーグにはフランスから4チーム、シード順とともに紹介すると、パリサンジェルマン(第1シード)、リール(第3シード)、モナコ、ブレスト(以上第4シード)が出場、ヨーロッパリーグにはリヨン(第2シード)とニース(第4シード)が出場し、ヨーロッパカンファレンスリーグはRCランスがプレーオフで敗れたため、フランス勢は出場できなかった。

■新方式となったリーグフェーズ

 従来のグループリーグに相当するリーグフェーズの出場チームが32から36に拡大したこと以上に、従来は同じチームとホームアンドアウエーで2試合対戦し、各チームはグループリーグを6試合戦ったが、今年からはホームアンドアウエー方式ではなくホームとアウエーでは異なるチームと対戦、リーグフェーズの試合数は8となり、これは大きな変化である。
 チャンピオンズリーグのリーグフェーズのシード順については、昨年度優勝チームは第1シードになり、それ以降は各チームのUEFAインデックス順に9チームずつ4つのシードに分けられた。また、従来までは同じシードのランクのチームとは対戦しなかったが、新フォーマットでは同じシード順のチームともホームとアウエーで1試合ずつ戦う。これは欧州のトップレベルの第1シード同士の対戦は昨年まではグループリーグでは存在せず、さらに順当な結果になれば、決勝トーナメント1回戦でも実現しなかった。それが新フォーマットでは秋の段階でビッグクラブ同士の試合を楽しむことができる。さらに、従来はグループリーグの上位2チームが決勝トーナメントに進出、1位通過と2位通過は決勝トーナメント1回戦の試合順で1位通過が第2戦をホームで戦えるというアドバンテージが与えられたが、新フォーマットでは1位通過は本戦ストレートインとなるが、2位通過はプレーオフが待っており、1位通過へのモチベーションを高くするとともに、その障壁となる第1シード同士の試合も組まれたのである。

■第1シードのパリサンジェルマン、第3シードのリールの組み合わせ

 注目の組み合わせ抽選は8月29日にモナコで行われた。パリサンジェルマンは第1シードとはマンチェスター・シティ(イングランド)とホーム、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)とアウエー、第2シードとはアトレチコ・マドリッド(スペイン)とホーム、アーセナル(イングランド)とアウエー、第3シードとはPSVアイントホーフェン(オランダ)とホーム、レッドブル・ザルツブルク(オーストリア)とアウエー、第4シードとはジローナ(スペイン)とホーム、シュツットガルト(ドイツ)とアウエーで対戦する。 リールは第1シードとはレアル・マドリッド(スペイン)とホーム、リバプール(イングランド)とアウエー、第2シードとはユベントス(イタリア)とホーム、アトレチコ・マドリッド(スペイン)とアウエー、第3シードとはフェイエノールト(オランダ)とホーム、スポルティング(ポルトガル)とアウエー、第4シードとはグラーツ(オーストリア)とホーム、ボローニャ(イタリア)とアウエーで対戦する。

■第4シードのモナコとブレストの組み合わせ

 モナコは第1シードとはバルセロナ(スペイン)とホーム、インテルミラノ(イタリア)とアウエー、第2シードとはベンフィカ(ポルトガル)とホーム、アーセナル(イングランド)とアウエー、第3シードとはレッドスター・ベオグラード(セルビア)とホーム、ディナモ・ザグレブ(クロアチア)とアウエー、第4シードとはアストンビラ(イングランド)とホーム、ボローニャ(イタリア)とアウエーで対戦する。
 ブレストは第1シードとはレアル・マドリッド(スペイン)とホーム、バルセロナ(スペイン)とアウエー、第2シードとはバイエル・レバークーゼン(ドイツ)とホーム、シャフタール・ドネツク(ウクライナ)とアウエー、第3シードとはPSVアイントホーフェン(オランダ)とホーム、レッドブル・ザルツブルク(オーストリア)とアウエー、第4シードとはグラーツ(オーストリア)とホーム、スパルタ・プラハ(チェコ)とアウエーで対戦する。
 初戦は9月17日から19日にかけて行われるのである。(続く)

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