第3520回 欧州カップ決勝トーナメント1回戦 (4) パリサンジェルマンがPK戦でリバプールを下す

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■パルク・デ・プランスで初勝利となったリバプール

 3月6日の水曜日、チャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦でパリサンジェルマンはリバプールと対戦し、一方的に攻めながら終盤に交代出場したハーベイ・エリオットのゴールでホームの第1戦を落とした。シュート数はパリサンジェルマンが25本に対し、リバプールはわずか2本、その2本のうち1本が唯一の枠内シュートであり、まさに一瞬の隙を突かれた形での失点となった。そしてリバプールはこれまでパルク・デ・プランスではパリサンジェルマン相手の欧州カップで2敗、パリトーナメントでも2敗と4戦して一度も勝利したことがなかったが、ようやく5試合目で勝利をあげることができた。

■第1戦と同じ先発メンバーをそろえた両チーム

 第1戦とは逆でフランス勢ではパリサンジェルマンがリールの前に3月11日に登場する。
 先発メンバーであるが、両チームとも第1戦と同じメンバーで臨む。この2戦を前にファンの考えは2つに分かれた。まず、アウエーのパルク・デ・プランスで勝利したリバプールはホームのアンフィールドでは優位に試合を進め、最悪でも引き分けるのではないか、というリバプール有利の予想。それに対して、第1戦で敗れたとはいえ、プレミアリーグ、チャンピオンズリーグのリーグフェーズで比類なき成績を残しているリバプールをほぼ完全に押し込んだパリサンジェルマンの強さは本物であり、アンフィールドでもパリサンジェルマンがリバプールを圧倒するのではないか、というパリサンジェルマン有利の予想。

■劣勢のパリサンジェルマン、ウスマン・デンベレが先制点

 試合展開は前者の予想のとおりになった。まず、立ち上がりから攻め込んだのはリバプールであった。リバプールが本来の力を見せ、パリサンジェルマンを押し込んだ。先に決定的なチャンスをつかんだのもリバプールであった。4分、リバプールは左サイドから攻め込み、ファーサイドにクロスをあげる。ここに走りこんできたのはモハメド・サラーであった。サラーは第1戦では精彩を欠いたが、ようやくここで覚醒した。サラーのシュートはヌーノ・メンデスがブロックし、パリサンジェルマンは得点を許さない。ただリバプールはCKを獲得、今度はサラーがヌーノ・メンデスを交わすが、またも得点にはならない。
 その後もリバプールが試合を支配、ゲーム展開は第1戦と全く逆になった。しかし、12分、パリサンジェルマンは1週間前のリバプールを思わせる得点をあげた。センターライン付近からヌーノ・メンデスが前方にフィード、これをウスマン・デンベレが収め、右前方のブラッドリー・バルコラにパス。ノーマークだったバルコラであるが、中央のデンベレに戻し、デンベレはリバプールのイブラヒマ・コナテにブロックされ、ボールがこぼれるが、これをデンベレ自身が押し込んで先制点を奪う。フランス勢は欧州カップの決勝トーナメントなどのノックアウト方式でアンフィールドで戦い、過去7戦全敗、さらに1977年のサンテチエンヌを最後に6試合連続でシャットアウト負けであったが、デンベレは48年ぶりにゴールをあげた。

■PK戦で2本ストップしたジャンルイジ・ドンナルンマ

 しかし、試合はその後もリバプールペースで進む。これを止めたのがパリサンジェルマンの守護神ジャンルイジ・ドンナルンマであった。まさに第1戦のアリソンと同じスーパーセーブを連発、16分にはコナテのシュートを止める。
 53分にリバプールはドミニク・ソボスライのシュートがオフサイドで取り消され、試合はそのまま延長戦に入る。パリサンジェルマンにとってはチャンピオンズリーグでは10年ぶり2回目の延長戦となる。延長戦ではパリサンジェルマンにチャンスが多かったが、両チーム得点をあげることができず、ベスト8入りはPK戦に委ねられた。
 PK戦はパリサンジェルマンのファンの陣取るサイドで行われ、パリサンジェルマンが先蹴となった。ここでヒーローとなったのがドンナルンマであった。2人目のダーウィン・ヌネス、3人目のカーティス・ジョーンズのキックをいずれもストップ。パリサンジェルマンは4人目のデジレ・ドゥエが決めてベスト8入りを決めたのである。(続く)

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