第3523回 欧州カップ決勝トーナメント1回戦(7) リヨンはFCSBに連勝、準々決勝進出

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■国内では出場亭となっているリヨンのパウロ・フォンセカ監督

 フランス勢で唯一ヨーロッパリーグの決勝トーナメントに臨むリヨンは3月6日、FCSB(ルーマニア)とブカレストの国立競技場で対戦した。FCSBは昨年のルーマニアリーグのチャンピオンで、今季はチャンピオンズリーグの予備戦から参戦したが、チャンピンズリーグのリーグフェーズ出場に届かず、ヨーロッパリーグに転戦してきた。地元ファンの期待は大きく、この日は今季最高の5万3000人の観衆が集まった。
 青と赤のユニフォームのFCSB、トップ下は前回の本連載で紹介した唯一のフランス人選手のマルコム・エジューマ、キャプテンマークを着用する。
 一方のリヨンで最も注目を集めたのは選手ではなく監督であった。リヨンは1月末に監督を交代、ポルトガル人のパウロ・フォンセカ、ジョゼ・モウリーニョの影響を受けた指導者で、就任後は好成績を残していたが、3月2日のフランスリーグのブレスト戦、審判に不服を申し立て、最後は頭突きをして退場処分となり、フランスリーグから9か月の出場停止を受けている。この処分はフランス国内の大会のみに適用されるということをフランスサッカー連盟はUEFAに申し入れ、フォンセカ監督が指揮を執ることになった。

■リヨンが先制、FCSBが後半に追いつく

 試合は序盤から両チームが攻め合い、リヨンのGKルカ・ペリが大活躍する展開となった。先制点を奪ったのはアウエーのリヨンであった。リヨンはコランタン・トリッソを中心にボール保持を高め、30分に組織的な攻撃でFCSBの守備を崩し、ギオルギ・ミカウターゼからのクロスをニコラス・タグリアフィコがヘディングでゴールを決めた。
 FCSBは後半開始時に3人を交代し、リズムを変える。66分の中にはペナルティエリアの中にボールを持ちこみ、ペリに倒されるが、PKの判定はない。そして68分にFCSBはミカウターゼからボールを奪い、アレキサンドル・バルータのゴールで同点に追いついた。

■交代出場のマリック・フォファナが終盤に2得点をあげ、リヨンが先勝

 この同点ゴールで5万3000人の観衆は沸き、両チームは積極的に選手交代をする。この選手交代で軍配が上がったのはリヨンであった。86分に途中交代出場のマリック・フォファナがゴール前でボールを受けてシュート、勝ち越しゴールとなる。これで今季のヨーロッパリーグで5点目となったフォファナは止まらない。リヨンは自陣ゴールに迫られ、ペリが好セーブで守り、そこからカウンターアタックをかけて、フォファナが追加点を奪い、アウエーの第1戦でリヨンは3-1と勝利し、準々決勝進出に向けて大きな一歩を踏み出したのである。

■ホームの第2戦でもFCSBを圧倒したリヨンが連勝し、準々決勝進出

 フランス勢のうち、欧州カップの決勝トーナメント1回戦の第1戦で唯一勝利したリヨンは、余裕を持って13日の第2戦に向かう。両チームの先発メンバーであるが、リヨンが2人だけ変更したのに対し、FCSBは6人を変更する。
 FCSBのフランス人トップ下のエジューマに対して、この試合で存在感を見せたのはリヨンの同じポジションのフランス人選手のラヤン・シェルキであった。14分にシェルキはミカウターゼにパスし、ミカウターゼは3人のDFをかわして先制点をあげる。シェルキはヨーロッパリーグでこれが7つめのアシストとなった。すでに準々決勝進出はこの時点で確定的であったが、リヨンは攻撃の手を緩めない。37分にはエルネスト・ヌアマがゴール前でFCSBの守備陣をかわして追加点をあげる。
 後半開始時にFCSBは3人の選手交代を行ったが、後半に入ってもリヨンが一方的に試合を支配する展開は変わらなかった。開始早々の47分にはシェルキとミカウターゼがまた機能する。シェルキがペナルティエリアに侵入し、パスを受けたミカウターゼがペナルティスポット付近から3点目のゴールを決める。88分には前半に得点をあげたヌアマがゴールを決めて、4-0と勝利し、準々決勝進出を決めた。
 これでリヨンは、ステアウア・ブカレスト時代も含めてFCSBに5勝1分、リヨンにとってはスパルタ・プラハと並んで好成績をあげているのである。(この項、終わり)

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