第3515回 ベスト4が決まったフランスカップ(2) 準々決勝で逆転負けしたブレスト

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■最多観衆に迫る観客の前でパリサンジェルマンに挑戦するルマン

 チャンピオンズリーグのリーグフェーズでは序盤は振るわなかったが、終盤戦は3連勝し、全体順位を16位まで上げたパリサンジェルマン、国内リーグでは2位以下に大差をつけている。フランスカップも初戦となるベスト32決定戦はRCランスと対戦、1部勢対決をPK戦で勝利、ベスト16決定戦では5部に相当するナショナル3部のエスパリを4-2と下している。
 そのパリサンジェルマンがベスト8をかけて対戦するのはルマンである。2010年までは日本の松井大輔を擁した2010年までは1部に在籍してが、現在はナショナルリーグに所属、ただ、昨年の11月以来リーグ戦では負けなしで、順位を6位まで上げ、2部リーグへの復帰も射程圏内である。またルマンは下位リーグに降格してもこの15年間でフランスカップ、リーグカップでそれぞれ1回ずつパリサンジェルマンと対戦しているが、いずれも敗れている。2019年12月のリーグカップの対戦はルマンの本拠地マリー・マルバン競技場で行われ、この試合の24,425人という観客数はこの競技場の観客動員記録である。今回の試合はそれにわずか及ばない24,254人が集まり、国内無敵のチームを倒す瞬間を期待する。

■下部リーグのチームには取りこぼさないパリサンジェルマン

 パリサンジェルマンはメンバーを若干落としてこの1戦に臨むが、優位性は揺るがず、立ち上がりから試合を支配する。パリサンジェルマンが国内のアウエーゲームで最後に敗れたのは、ほぼ1年前の昨年の2月11日のモナコ戦のことである。25分にはルマンの守備陣の乱れに付け込み、ボールを奪ったパリサンジェルマンはデジレ・ドゥエにラストパス、右足のシュートが決まって先制した。
 後半からはパリサンジェルマンは主力組を投入、71分には後半から出場したブラッドリー・バルコラが追加点を奪う。試合はこのままパリサンジェルマンが2-0と勝利し、ベスト8入りするが、パリサンジェルマンが国内カップ戦で下部リーグのチームに最後に敗れたのは2010年1月のフランスカップでのギャンガン戦が最後である。カタール資本となってからは下部リーグのチームに敗れたことがないのである。
 欧州カップ出場チームには、ヨーロッパリーグのリーグフェーズで低迷し、敗退が決まったニースもフランスカップでは最初の2試合を勝ち進んだが、ベスト8決定戦ではナショナル2部のサンブリューに敗れている。

■週の半ばに試合が続くパリサンジェルマンとブレスト

 結局欧州カップ出場5チームのうち、フランスカップでベスト8入りし、欧州カップのプレーオフとフランスカップで2月は週の半ばも試合をしなくてはならないのはプレーオフで直接対決をするパリサンジェルマンとブレストだけであった。
 フランスカップの準々決勝は2月25日と26日に行われた。すなわち、その前週にはプレーオフの第2戦、さらにその前の週には第1戦が行われ、パリサンジェルマンとブレストは2025年になってから週の半ばはフランスカップかチャンピオンズリーグの試合が組まれ、1月15日から7週連続して週の半ばに試合が組まれているのである。

■平日の試合で勝てなくなったブレスト、ダンケルクに逆転負け

 週の半ばに行われるチャンピオンズリーグのリーグフェーズで旋風を起こしたブレストであるが、1月22日に行われたリーグフェーズの第7節のシャフタール・ドネツク(ウクライナ)戦からパリサンジェルマンとのプレーオフまで4連敗し、敗退した。
 その敗退の翌週に行われたフランスカップの準々決勝、ダンケルクとホームのフランシス・ブレ競技場で対戦する。平日の試合で黒星の続くブレストはダンケルクに対し苦戦する。枠内シュート無しのままハーフタイムを迎えるかと思った前半終了間際の45分、ペレイラ・ラージュが先制ゴールを決める。この先制点で試合の流れが変わり、後半に入ってもブレストが攻め続け、59分にはCKからオウンゴールで追加点をあげる。
 しかし、ブレストは負け続けているチームだった。ダンケルクは65分にCKからヘディングシュートを決め、80分にもCKからのゴール前の混戦となり、DFのオパ・サンガンテが同点ゴールを決める。さらに85分にもサンガンテがCKから決勝ゴールを決める。ブレストはクラブ史上初の準決勝進出を果たすことはできなかったのである。(続く)

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