第3516回 ベスト4が決まったフランスカップ(3) パリサンジェルマン、スタッド・ド・ランス、ダンケルク、カンヌが四強

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■週の半ばに行われる試合で好調なパリサンジェルマン

 チャンピオンズリーグに初出場し、決勝トーメンとのプレーオフ進出というクラブ史上最高の成績を残したブレストは、フランスカップにおいてもクラブ史上最高の準々決勝に進出したが、準々決勝でダンケルクに逆転負けした。欧州カップに出場しているチームとしてフランスカップの準々決勝に残っているのはブレストとパリサンジェルマンの2チーム、かつてはカップ戦のスペシャリスト、現在では国内では無敵の王者となったパリサンジェルマンの準々決勝の相手は4部に相当するナショナル2部のサンブリューである。
 前回の本連載で紹介したブレストとは好対照で、パリサンジェルマンは週の半ばに行われる試合でこのところ調子が良い。チャンピオンズリーグのリーグフェーズの第5節で昨年11月26日にバイエルン・ミュンヘンに敗れたのを最後に、チャンピオンズリーグはプレーオフまで含め5連勝、国内リーグでは1試合、フランスカップでは2試合、合計8連勝中である。

■サンブリュー相手に大勝したパリサンジェルマン

 対するサンブリューは4回戦から参戦し、ベスト8決定戦ではヨーロッパリーグに出場しているニースを下して8連勝して準々決勝に駒を進めた。サンブリューはここまで2失点しかしておらず、守りの固さが強みである。準決勝に進出すれば、今世紀に入って4部相当以下のチームとしては7番目の快挙となる。サンブリューのホームゲームであったが、会場をレンヌの本拠地のロアゾンパークに移してパリサンジェルマンを迎えた。
 パリサンジェルマン相手に組織的な守備を試みたサンブリューであるが、16分にジョアン・ネベスに先制点を許す。先制点を契機にパリサンジェルマンが一気に攻め込む。36分にはゴンサロ・ラモスが追加点を決めて、ハーフタイムを迎える。
 後半の立ち上がりにフビチャ・クバラツヘリアがペナルティエリア内で倒されたパリサンジェルマンはPKを得て、ラモスが決める。ここからパリサンジェルマンはゴールラッシュ、55分にデジレ・ドゥエ、58分にはラモスがハットトリック達成となるゴールを決めて、5点差とする。66分にはセニー・マユルが前週のチャンピオンズリーグプレーオフ第2戦に次いでゴールを決める。この試合の最後にゴールを決めたのは85分のウスマン・デンベレ、パリサンジェルマンは7-0と大勝して準決勝進出を決めた。

■2試合連続でPK戦を制したスタッド・ド・ランス

 パリサンジェルマン以外のベスト4を紹介しよう。1部勢でパリサンジェルマン以外に残っているのはスタッド・ド・ランスである。スタッド・ド・ランスはベスト16決定戦でモナコにPK戦で勝利したことは本連載第3493回で紹介したが、ベスト8決定戦では5部に相当するナショナル3部のブルゴワン・ジャルーと対戦した。ナショナル3部と侮るなかれ、ブルゴワン・ジャルーはベスト16決定戦ではリヨンをPK戦で退けている。スタッド・ド・ランスは一方的に試合を支配したが、得点をあげることができず、PK戦となる。PK戦ではスタッド・ド・ランスが逆転勝利を果たす。

■名門カンヌ、33年ぶりに準決勝進出

 残り2チームは下部リーグのチームである。1つは前回の本連載で紹介した2部のダンケルク、準々決勝でブレストに逆転勝利をあげている。
 最後に紹介するチームがナショナル2部のカンヌである。フランスリーグ開設時のメンバーであり、初代準優勝チーム、ジネディーヌ・ジダン、パトリック・ビエイラを輩出した名門も1997-98シーズンを最後に1部から遠ざかっている。昨年、米国資本が買収し、名門復活を狙い、現在ナショナル2部では首位である。今季のフランスカップではベスト32決定戦で2部のグルノーブル、ベスト16決定戦で2部のロリアンを倒し、ベスト8決定戦はナショナル3部と格下のチームであったが、準々決勝では2部のギャンガンと対戦、3-1と退け、1991-92シーズン以来33年ぶりの準決勝進出を果たしたのである。(この項、終わり)

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