第3530回 2025年6か国対抗優勝 (3) スコットランド、イングランドも第4節で勝利
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■アイルランドに大勝し、勝ち点で逆転したフランス
前回の本連載では3戦全勝で首位のアイルランドにフランスがダブリンで42-27で勝利したことを紹介した。42点というスコアはこれまでのフランスのアイルランドでの最多得点となる。また、フランスがアイルランドとアウエーで勝利したのは2021年の6か国対抗以来のこととなるが、この時は新型コロナウイスルの感染拡大により無観客で試合が行われた。観客の入っているアビバ競技場でフランスがアイルランドに勝利したのは2011年8月のテストマッチまでさかのぼらなくてはならない。
さて、フランスはこの試合で5トライをあげてボーナスポイント付きの勝ち点5を獲得し、勝ち点を16に伸ばす。敗れたアイルランドは15点差をつけられ、3トライしかあげることができず、勝ち点をあげることができず、勝ち点14で最終節を迎える。
■不振のウェールズと対戦するスコットランド
さて、第4節はこのアイルランド-フランス戦が最初にキックオフされたが、残りの試合について紹介しよう。
3月8日の夕方にはエジンバラでスコットランド-ウェールズ戦が行われた。ウェールズは2023年のラグビーワールドカップを最後に勝利から見放され、第2節のイタリア戦に敗れた段階で14連敗、そして世界ランキングは創設以来最低の12位に落ち、ウォーレン・ガットランド監督が更迭、後任にはカーディフの監督を務めていたマット・シェラットが就任した。シェラット新体制の初陣となる第3節のアイルランド戦は前半をリードして折り返すという健闘を見せたが、最終スコアは18-27、2トライに終わり、勝ち点を獲得することはできなかった。
■後半に追い上げられたが、ボーナスポイント付きで勝利したスコットランド
ただ、ようやく手ごたえをつかんだ戦いができたと見えたか、ウェールズはアイルランド戦と同じ先発メンバーでスコットランド戦に臨む。スコットランドは15連敗中のウェールズに対し、前半は攻めまくり前半だけでボーナスポイント獲得となる4トライを決めて、28-8と大量リードする。後半に入ってもこの日のプレイヤーオブザマッチに先取されたブレア・キングホーンがこの日2本目のトライを決め、フィン・ラッセルのゴールも決まって35-8とリードを広げたが、ここからウェールズの大反撃が始まった。
61分にベン・トーマスがトライをあげ、テディ・ウィリアムスもトライ、そして後半の80分のホーンが鳴っても攻撃を続け、マックス・ルウェリンがトライをあげ、29-35と敗れたものの、得点差とトライ数でボーナスポイント2をあげる。
また、勝利したスコットランドも5トライを記録してボーナスポイントを獲得したことから、勝ち点5を積み上げて11とし、この時点でイングランドを抜き、優勝の望みをつないだ。
■イタリアを後半突き放して勝ち点5を獲得したイングランド
その翌日の3月9日にはトゥイッケナムでイングランド-イタリア戦があった。この時点でイングランドは勝ち点10、首位のフランスの勝ち点は16、2位のアイルランドは14であり、この試合で勝ち点5を獲得すれば、優勝争いは混とんとしてくる。
8万2000人観衆の声援を受けたイングランドであったが、前半は苦戦する。開始早々にトム・ウィリスがトライ、フィン・スミスのゴールも決まって7-0と先行したが、イタリアのエース、アンジェ・カプオッツォがトライ、ポール・ガルビジのコンバージョンで同点に追いつく。2週間前にフランスに完膚なきまで攻められたイタリアとは見違える姿を前半は見せる。この後イングランドは2本のトライ、ゴール、イタリアはトライとゴールならびにペナルティゴール1本で前半は21-17とイングランドはわずかにリードして折り返した。
ようやく後半になってイングランドのエンジンが全開した。後半はマーカス・スミスのトライを皮切りに4トライをあげ、最終スコアは47-24、イングランドは目論見通り勝ち点5を獲得、順位を2位にあげて最終節を迎えるのである。(続く)